先週先輩農家さんのところに土壌分析に興味があるといったところ、「信州ぷ組」というところを紹介されました。なかなかインパクトのある名前ですが、このグループはもともと新規就農者のために農業技術、とくに土壌にスポットをあて可視化して栽培技術を上げていこうと立ち上げたものだそうです。私も土壌分析は興味があったので早速申し込んでみました。申し込んだのは基礎土壌強化合宿というやつで12月に一回オンライン講習をうけ2月に2日ほど合宿をおこない土壌分析の詳細を学ぶというカリキュラムになっています。
先日初回のオンラインの講習では60名近い参加者がいて皆様熱心に土壌分析の基礎の話に耳を傾けていました。講習では大きく以下の事を学びました。
- 土壌分析の目的(いつどこをどんな目的で分析するのか?)分析計画の作成
- 採土の方法
- 分析表の読み方
- 土壌改良の方法
①土壌分析の目的
土壌分析をするにあたってはまず目的を明確にしましょうということです。例えばはじめて借りる圃場はどんな土壌の状態にあるのか?収量がいまいちなので改善したい。病害虫が発生する理由を知りたいなどなど。目的にしたがってまずは作つけ前、土壌改良後、収穫後など土壌がどのように変化していくかをデータで追っていきます。
②採土の方法
採土の方法は正確さが求められます。10アールの圃場で土の総量は1000トンにもなるそうです。その1000トンの土を数グラムで理解しようとするのですから採土がいいかげんでは意味をなしません。採土は圃場の5点で耕作の深さの5倍ぐらいを掘って(だいたい50cmぐらいまで)浅いところと深いところを混ぜずに分析します。
③分析表の読み方
分析表はいわいるphやEC値CEC、石灰苦土比など土壌診断の本などでよく目にする項目の学習です。なかなか市販の本では難しく書いてあることが多いのですが、わかりやすく説明してもらい、本を読んでいるだけよりも理解が深まりました。
④土壌改良の方法
土壌の栄養はありすぎてもなくてもだめでバランスが大事。足りないものは慣行栽培の場合は単肥で補いますが、有機栽培の場合は単肥というわけにいかないので難易度は高いとのことでした。仮に栄養オーバーしている場合は何もいれないのも大切とのこと。また土壌の緩衝能という性質が土にはあるということです。緩衝能とは土壌の性質によって変化のしやすさに差があるというもの。

最後に60人が6人ぐらいのグループに分かれて自己紹介を兼ね、なぜこの講座を受けたのか簡単に紹介し合いました。私は不耕起や自然農に興味がある一方、道標として土壌分析を学びたいと思いを伝えたところ、メンターの方はナスの慣行栽培をやられている方だったのですが、不思議と土壌のバランスが採れてくると虫の病害など減っていき不耕起など自然農を目指す方でもこの講座は大変ためになるとの言葉を頂き大変勇気をもらいました。
以前久保寺さんの農園に行った時に久保寺さんは自然の摂理を大切に栽培をしていった結果不思議とphバランスなどの値が安定してきたと、入り口は逆ですが同じことをおっしゃっていたので自分的にすごく腑に落ちました。
2月の合宿には今度借りる畑の土を分析してもらいより深い土壌の知識を深められたらと思います。