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はじめての直売!

先日人生初の直売に参加しました。場所は辻堂のオーガニックマルシェ。藤沢の有機農家が一同に集まる有機農家オンリーのマルシェです。今回は師匠の強い勧めもあり思いきって参加を決めました。直売は師匠のに何度が立たせてもらったことはあるのですが、知らない人に積極的に話しかけるのは苦手で不安がよぎります。小さい畑なので出せる野菜の量もありません。直売は小さな店舗みたいなものなのでテーブルやレジ、陳列box、ポップなどなど色々揃えるだけで大変です。しかも経営的には収穫と販売の二日間とられる割には売れ残りのリスクもありはっきり言ってほぼ旨味なし。しかし農家のなかには「これオマケ!持ってって!」的なことやりたい夢もあるようです。農家にも畑にストイックに向き合う派とコミュニケーションとりたい派がいて、私はどちらかというと前者なのですが、五十年も生きていると逆らってはいけない人生の流れみたいなものがあり、今回はその声にしたがって直売に臨みました。
直売初体験、50代の人見知り。少ない野菜、競合は私より10倍の規模もある経験豊富な先輩農家ばかり。逆境です。どうこの局面をのりきるか?もうゲーム感覚で行くしかありません。私のとった戦法は

  • ポップをとにかく魅力的にする。
  • キャッチコピーの工夫
  • 価格設定の工夫
  • 娘を使う。(これ最大の飛び道具です)

ポップはありがちなホッコリ感を出さぬよう私の思いを率直にぶちまけます。書いていて思ったのが昔タワーレコードで見たポップに似ていること。レコード屋に足を運んだ世代にはわかると思うのですが、かつて渋谷のタワレコなどにいくと店員が推しのアーティストのアルバムに所狭しとオススメの理由を書いているあれです。

作った野菜の思いのたけをポップにぶちまけます。


 キャッチコピーは「麦で育った健康野菜」農業やっている人なら「なんだ緑肥のことか」と思うでしょう。しかし広告業界で自分のこだわりと顧客の接点を考えることが大事とか聞いたことがあるので、こだわっている栽培ポイントをお客様が「はっとする」表現を心がけました。

消費者のメリットを優先して書きなさいなどと、広告業界で教えを受けた様な気がします。

価格設定はセリアで直売のgoodsを買っている時にひらめいた一律価格。1品250円均一に値札をつける手間を考えたら面倒くさくなくていいかも。さらにひと工夫。5品で1000円。これではちょっと安いですが(ちなみに250円だった全く元はとれません)売れ残ったらせっかくの野菜も破棄するしかないと思うと何としてでも売り切りたい強い思いの現れです。

そして最後の兵器が娘です。お父ちゃんと娘と有機野菜。これほど人の心を指すビジュアルはありません。また娘の前で一つも売れないとか、恥はかきたくありません。自ら退路を断ちます。そして結果は  

完売!!!!!   しかも、どの農家より早く!!
(おそらく持って行った野菜の量が半分くらいしかなかったからだと思われますが)

午前中には見事完売!!おしゃれな店舗が多いなか、シンプルにあまり洒落ていなかったのが吉とでたのかもしれません。机の上の麻袋はコーヒー豆買った際にタダでもらえたものです。


娘の力が90パーセントぐらいあった事実は置いておいて、自分で意外だったのは私の人見知り君が顔を出さなかったことです。というより野菜が私に話させたとでもいいましょうか。オススメしだすと話が止まらない。実際並べた野菜はどれも自信作でして、絶対に食べて損させる気がしなかったので売り方に迫力出たのかもしれません。(あまりにも押しすぎて娘から強引だと注意される始末でした)。価格も5品1000円効いたのか70品くらいは午前中のうちにあっという間に売り切れました。

直売を終わったあとは充実感で一杯になり、頑張ってくれた娘の希望で家族でイタリアン。50を過ぎての初体験と娘の頑張りにノンアルコールビールで乾杯。売り上げはピザのお題で全部もっていかれたオチもありますが、このブログで何度も書いているお金よりも豊さを体現できた二日間となりました。
最後に今回の直売で買っていただいたお客様、本当にありがとうございました!