先日雑誌の記事でカップラーメンだけを摂取して生きられるのか?という記事をみました。カロリーだけで考えるとカップラーメンのカロリーは351kcalで日本の男性に必要なカロリーが一日2300kcalだとすると一日6個食べればよい計算になります。食事のカロリー源は主に炭水化物と脂質であり生命の基本的な代謝反応をしてエネルギーとなって燃焼されます。なくなれば自動車にガソリンをいれるように補給します。
カロリーは充足できるとしてカロリーとは別の必須栄養素、ナトリウム、カリウム、カルシウム、ビタミンなどもカップラーメンには含まれていてそれらも賄えるとのこと。ただし味付けが濃いカップラーメンで必須栄養素を摂ろうとするとどうしても塩分過多になるらしいですが、医学的にはすぐに致命的な病気になったりはしないらしいです。つまりカップラーメンだけでもとりあえずは生きていけるということになります。
しかし食をかんがえるときに忘れてはならない重要な観点があります。
それは私達が生物であるということです。車にガソリンをいれるように人間も食べ物を食べる。これは一見わかりやすいですが大きく違う点があります。それは私達が生物であるということです。車の例なら、入れたガソリンはやがて形をかえてハンドルやバックミラー、エンジン、ドアなどになっていくということです。最終的には車全体がガソリンでつくられることになります。私達人間の身体は食べ物を摂取、排出していく過程で常に入れ替わっています。消化器官の細胞にいたっては2.3日で入れ替わるそうです。私達のウンチの主成分は食べかすではなく自分自身の細胞の残骸らしいです。つまり食べることは自分自身を絶えず作り変えていることであり、生命活動とは絶えず移り変わる流れのなかにあるのです。
ゆく河の 流れは絶えずして しかも もとの水にあらず よどみに浮ぶうたかたは かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
鴨長明による方丈記の冒頭です。河の流れは池や沼とちがっていつもながれていて眼の前に見ている河は同じように見えても常に変化しつづけている。生物そのものをいい当てたものです。変化しつづける肉体や精神をどのようにしていくのか?
毎日おこなわれる「食」の大切さを改めて考えさせられます。